結論から言います。
導入期に大切なことは
「難しいと感じさせないこと」です。
そして、ピアノを習い始めてゴールは
もちろん「ピアノが弾ける」です。
「弾ける」には色々ありますが、
ゴールにたどり着くためのレッスンが
ピアノ講師に求められることです。
ゴールにたどり着くためには
練習は不可欠です。
その練習をするために
レッスンがあると考えています。
私が子供の頃は、宿題の曲を自分で練習して
それをレッスンで先生に聞いて頂くというものでした。
今もそれができる生徒さんがいますが、
楽譜が読めるという前提が必須です。
そして、そういう生徒さんは、
私の教室では10%ほどです。
楽譜が読める
「楽譜が読める」にも色々ありますが
①ドレミ(音)が読める
②リズムがわかる
この2つは必須です
楽譜をスムーズに弾くためには
色々指導法がありますが
この2つについてお話しします。
ドレミが読める
ドレミが読める
習い始める年齢や環境によって違いますが
ドレミって何?という生徒さんがいます。
実は私もそうでした。
ここがドだよ!って教えてもらったのですが
当時6歳の私にはハテナ?しかありませんでした。
長女(兄姉がいない)だったこと
親が音楽と無縁だったことで
「ドレミ」という言葉に親しみがなかったのです。
ドレミまで知っていても、
その先を知らなかったり、
ドレミが鍵盤でどう並んでるのか知らなかったり
導入期にはこういう事を確認しながら
すすめていく事が重要です。
鍵盤がどう並んでるか理解できないまま
楽譜を見てドはここを弾いて!というレッスンを
してしまうと、ゴールにたどり着く前に
ピアノが嫌になることがあります。
次に、楽譜の音符の並び方です。
物心ついた頃からピアノが弾けた先生にとって
楽譜をどう教えるのか?は難題かもしれません。
◯(音符)が5線上どう並んでるのかを
伝える(理解させる)事が重要です。
そんな事当たり前!って思いますよね?
でも当たり前の事が伝わってなくて
楽譜が読めない生徒さんがいる事も事実です。
中には楽譜に色を付けて
教えてる先生もいらっしゃいます。
「ド」がわからないから赤く塗って
赤いのは「ド」だよみたいな感じです。
色んな指導法があると思いますが
赤=ド を教えるより
音階の並びを理解させた方が早くて確実だと
私は考えてます。
3歳だと最初から5線で説明すると
難しく感じて、嫌がることがあります。
1本線で線の上、線上、線の下の
違いからスタートし、線を増やす方法を
おすすめします。
結論でお伝えしたように
導入期に難しいと感じさせてしまうと
「嫌!」という気持ちが勝ってしまって
レッスン自体が楽しいと感じれなくなる
可能性が高くなります。
特に低年齢はカンタンなところから
楽しみながらすすめていきましょう。
リズムがわかる
リズムがわかるとは、4分音符が1拍と
理解しているだけでは弾けません。
音符の名前も、拍の長さも理解できているのに
その通りに弾けない!という
生徒さんがいます。
言葉で「あ」「さ」は知ってるけど
「朝」はわからない のような感じです。
音楽の流れの中でリズムを取るレッスンも
とても大切です。
まとめ
①ドレミ(音)が読める
②リズムがわかる
この2つができて楽譜が読めないと
自主的に練習してこない生徒さんが多いので
ゴール(弾ける)に到達しにくくなります。
導入期にこの2つをきちんとしておくと
生徒さんも、先生も楽しくレッスンできます。
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